抄録
〔目的〕造血幹細胞移植(HSCT)患者の身体活動量と運動セルフ・エフィカシーの関連性について検討した.〔対象〕身体活動量および運動セルフ・エフィカシーの評価が可能であったHSCT患者62名とした.〔方法〕評価項目は,身体活動量(歩数),運動セルフ・エフィカシー,年齢,および性別とし,単回帰分析および重回帰分析にて身体活動量と各評価項目の関連性を検討した.〔結果〕身体活動量の変化量と運動セルフ・エフィカシーの変化量および性別(女性)とに関連性を認めた.〔結語〕HSCT患者の身体活動量を決定する因子の一つとして運動セルフ・エフィカシーが考えられた.身体的・空間的に活動性が制限されるHSCT患者においても,運動セルフ・エフィカシーの向上が身体活動量の増加や予後の改善につながることが示唆された.