理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
反復投球に伴うフォーム変化の解析
─肩甲帯の相対的回旋角速度に着目して─
片桐 創太中釜 大輔乙戸 崇寛澤田 豊赤坂 清和
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2014 年 29 巻 5 号 p. 699-702

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抄録

〔目的〕肩甲帯と骨盤帯の回旋角速度の変化が反復投球によりどのように変化するか検討した.〔対象〕上下肢に整形外科疾患を有しない大学野球部員8名.〔方法〕投球数を60球とし,この投球の前半と後半のフォームを水平面よりハイスピードカメラを用いて撮影した.画像よりacceleration期の肩甲帯と骨盤帯の回旋角度,回旋角速度,およびステップ長を算出した.〔結果〕投球の後半で球速が維持または上昇した群では,球速が低下した群と比較して肩甲帯の相対的回旋角速度の変化が少なかった.〔結語〕反復投球時では投球速度を維持するため,無意識に肩甲帯の相対的回旋角速度の変化を最小限に調整している可能性が示唆された.

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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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