理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
膝関節伸展の等張性収縮における力─速度の関係
─最小負荷と最大負荷の選定における予備的研究─
杉浦 令人畠中 泰彦荒井 友章櫻井 宏明金田 嘉清
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 30 巻 2 号 p. 225-228

詳細
抄録

〔目的〕膝関節伸展の等張性収縮における力─速度の関係の立証や等尺性最大トルクを推定する上で,人体にとって計測の安全性を担保するための適切な負荷を検討した.〔対象〕20~30代の健常男性6名とした.〔方法〕ハイスピードビデオカメラで撮影した映像を動画編集ソフトウェアにて連続静止画へ変換し,画像計測ソフトウェアの角度ツールを用いて角速度,関節角度を求めた.最小負荷では20%,30%,40%1RM,最大負荷では100%,130%,150%,160%1RMにおける角速度を比較した.〔結果〕最小負荷では3条件に有意差はなく,最大負荷では150%と160%の間以外に有意差があった.〔結語〕最小負荷は40%,最大負荷は150%が適切な負荷であると考えられた.

著者関連情報
© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top