理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
靴型荷重測定装置(ステップエイド®)による聴覚フィードバックが部分荷重歩行に及ぼす効果
糸谷 圭介永井 厚志糸谷 素子今堀 勇三藤本 計之田中 守加藤 順一
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2015 年 30 巻 3 号 p. 445-448

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抄録
〔目的〕本研究では,アラーム付靴型荷重測定装置(ステップエイド®)を用いて聴覚フィードバックが部分荷重(Partial weight bearing: PWB)歩行に及ぼす効果を検証する. 〔対象〕健常者11名(平均年齢28±7歳)を対象とした.〔方法〕1)ステップエイド®を用いた聴覚フィードバック課題,2)体重計を用いたフィードバック課題(従来法),3)フィードバックを行わない課題の3種類のPWB歩行課題を実施した.その際のPWBは体重の1/3とし,PWB側は軸足とした.測定項目は歩行中の軸足への実際の荷重量および10 m歩行時間とした.〔結果〕ステップエイド®を用いた聴覚フィードバック課題によるPWB歩行は体重計を用いた従来法と比べて,有意に適切な荷重を保持できていた(p<0.01).〔結語〕ステップエイド®による聴覚フィードバックを利用したPWB歩行は,容易で適切なPWBを保持できることから効果的なリハビリテーションの実施が期待できる.
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© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
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