理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
訪問リハビリテーション実践における要介護利用者の病状把握に重要なアセスメントの検討
平野 康之井澤 和大夛田羅 勝義川間 健之介
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 30 巻 4 号 p. 569-576

詳細
抄録

〔目的〕訪問リハビリテーション(訪問リハ)従事者が利用者の病状把握に用いる重要なアセスメントを明らかにする.〔対象〕全国の訪問リハ従事者335名とした.〔方法〕540施設に質問紙を郵送し,その回答結果を職種別,経験年数別に検討した.〔結果〕訪問リハの実践においてバイタルサインや転倒,意識レベルなどは重要とされていた.しかし,腹部聴診,心尖拍動触診,心電図変化などは重要とされていないアセスメントであった.また,職種や経験年数の違いによる影響も認められた.〔結語〕訪問リハ従事者は,内部障害を有する利用者を経験しているにもかかわらず,内部障害系のアセスメントの知識や実施経験に乏しい現状がある.

著者関連情報
© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top