理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
周術期消化器がん患者における倦怠感の質について
小暮 英輔原 毅石井 貴弥前田 眞治
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2015 年 30 巻 6 号 p. 867-872

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抄録

〔目的〕消化器がん患者の術前後の倦怠感の質を検討するために調査した.〔対象と方法〕消化器がん患者33名にCancer Fatigue Scale(CFS)を用い,その小項目を因子分析することで倦怠感の質を検討した.〔結果〕3因子が抽出され,因子負荷量はそれぞれ24.5,17.9,17.3%であった.CFSで本来の要素とされる身体的,精神的,認知的倦怠感とは異なるもので,3因子を身体的耐久性,精神的,初動動作の倦怠感と解釈した.〔結語〕周術期消化器がん患者は身体的耐久性・初動動作の倦怠感が交雑しており,様々な要素が含む特有の倦怠感の質が存在している可能性がある.

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© 2015 by the Society of Physical Therapy Science
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