理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
片脚着地動作時の足部運動と膝関節外反運動の関係
木下 恵美浦辺 幸夫前田 慶明藤井 絵里笹代 純平岩田 昌河原 大陸沼野 崇平
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2016 年 31 巻 2 号 p. 227-231

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抄録
〔目的〕本研究の目的は,片脚着地動作時の前・後足部運動と膝関節外反運動の関係を明らかにすることである.〔対象〕対象は健常成人女性13名とした.〔方法〕課題動作は高さ30 cm台からの非利き脚での片脚着地動作とし,台より30cm前方に着地させ,片脚立位を保持させた.課題動作中の膝関節外反角度,前足部回内角度,後足部外反角度,アーチ高を算出し,膝関節外反角度と各足部角度,アーチ高との相関関係を調べた.〔結果〕片脚着地動作時の前足部回内運動と膝関節外反運動に有意な相関関係は認められなかった.一方,後足部外反運動と膝関節外反運動には有意な正の相関が認められた.〔結語〕片脚着地動作での膝関節外反運動を予防するためには,後足部外反運動を少なくすることが重要であることが示唆された.
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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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