理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
腰椎変性疾患に対する体幹伸展持久力トレーニングの効果
─日本整形外科学会腰椎疾患問診票(JOABPEQ)を用いた評価─
中尾 英俊稲葉 考洋森藤 武内原 由佳子渡邉 萌金子 元春木下 和昭橋本 雅至大槻 伸吾
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 31 巻 2 号 p. 275-279

詳細
抄録

〔目的〕腰椎変性疾患患者に対し,体幹伸筋持久力トレーニングを実施しVASと JOABPEQへ及ぼす影響を検討した.〔対象〕腰椎変性疾患患者27名(平均年齢72.2 ± 8.3歳)とした.〔方法〕体幹伸展持久力トレーニングを実施する15名(T群)と,通院での運動療法のみ実施する12名(C群)との間で,1ヵ月毎に3回計測された体幹伸筋持久力とVAS,JOABPEQの経時変化を比較した.〔結果〕T群の体幹伸筋持久力は3ヵ月目に,JOABPEQは腰椎機能障害のみ2ヵ月目に有意に高値を,VASは2,3ヵ月目に有意に低値を示した.〔結語〕腰椎変性疾患患者に対する体幹伸筋持久力トレーニングは,疼痛およびADLの改善に効果的であることが示唆される.

著者関連情報
© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top