理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
運動スキルの違いが運動イメージ鮮明度に及ぼす影響
─JMIQ-Rを用いて─
梅野 和也中村 浩一
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 31 巻 3 号 p. 409-412

詳細
抄録
〔目的〕運動スキルが運動イメージ鮮明度に及ぼす影響について検討することとした.〔対象〕健常学生40名とした.〔方法〕不安定で予測が不可能な環境で行うスキルであるオープンスキル競技の経験者,安定して予測が可能な環境で行うスキルであるクローズドスキル競技の経験者に分け,JMIQ-Rを用いて測定した運動イメージ鮮明度を比較検討した.〔結果〕オープンスキル競技の経験者とクローズドスキル競技の経験者において,運動イメージ鮮明度に有意差は認められなかった.〔結語〕運動スキルの経験の違いは,運動イメージ鮮明度に影響を与えないことが示唆された.オープンスキル競技経験者とクローズドスキル競技経験者では,メンタルプラクティスの効果に差がない可能性がある.
著者関連情報
© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top