理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
ひずみゲージを用いた荷重測定杖の製作と実用性の評価
河西 理恵篠原 優志山口 凌佐藤 翔太武田 朴
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キーワード: , 歩行評価, ひずみゲージ
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2016 年 31 巻 4 号 p. 505-509

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抄録
〔目的〕杖荷重量の定量的な評価手法を考案するため,ひずみゲージを用いた荷重測定杖を製作し,実用性の評価を行った.〔対象〕健常成人10名とした.〔方法〕製作した荷重測定杖の測定精度を万能試験機にて検証した.実用性の評価として健常者の杖歩行に荷重測定杖を適用し,ヒトでの測定の信頼性を級内相関係数(intraclass correlation coefficients,以下ICC)から評価した.〔結果〕荷重測定杖からの出力電圧と万能試験機で加えた荷重量の相関は0.99~1.00を示し,ヒステリシスによる測定誤差も5%以内であった.また,歩行時のICCも0.8以上と高値を示した.〔結語〕荷重測定杖は臨床現場で簡便かつ安価に使用できる有用な評価機器であることが示唆された.
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© 2016 by the Society of Physical Therapy Science
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