2016 年 31 巻 5 号 p. 719-722
〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーターを用いた肩関節最大外転位での伸展筋力測定法において,盲検化された筋力測定未経験者の同一セッション検者内信頼性を検討することとした.〔対象と方法〕被験者を健常男性大学生14名,検者を筋力測定経験のない大学生2名とした.測定肢位は伏臥位での肩関節最大外転位,肘関節伸展位,前腕中間位とした.〔結果〕両検者ともICC1,3 は利き手側,非利き手側ともに0.9以上(almost perfect)を示した.〔結語〕本法は,経験や検者の影響を受けない,簡便かつ信頼性の高い方法である.