抄録
〔目的〕高齢整形疾患患者の自宅退院後早期における活動能力および生活空間の回復予後と退院時の機能的状態との関連性について明らかにすること.〔対象と方法〕対象は整形病院の全入院患者74名中,入院前に杖歩行可能で自宅復帰した高齢者32名.退院後3ヵ月間月単位で活動能力と生活空間の推移を測定し,退院時点の機能的状態との関連を,Spearman順位相関係数とステップワイズ重回帰分析を用い検討した.〔結果〕活動能力では,退院後全ての時点で認知機能が統計的有意な関連を示した.生活空間では退院後1ヵ月と3ヵ月月時点でTimed Up and Go testと5 m最速歩行時間が有意な関連を示した.〔結語〕退院後早期の活動能力・生活空間の回復予後と認知機能や運動機能との関連,その予測可能性を明らかにした.