2017 年 32 巻 3 号 p. 381-385
〔目的〕回復期リハビリテーション病棟入退院患者を対象とした原著論文における評価指標の使用状況を明らかにすることである.〔方法〕2011年1月から2015年12月までの5年間に学術誌「理学療法科学」と「理学療法学」に掲載された,回復期リハビリテーション病棟入退院患者を主な対象とした原著論文に用いられた評価指標およびその頻度を調査した.〔結果〕抽出された評価指標は,一定の信頼性,妥当性を有すること,順序尺度の評価指標が多いこと,研究デザインの違いにより使用頻度が異なる評価指標があること,などがわかった.〔結語〕回復期リハビリテーションにおける効果検証のための指標となり得る標準的な評価指標について検討していきたい.