理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
呼気筋トレーニングが随意的咳嗽力に及ぼす即時効果
小畑 大志横川 正美中川 敬夫
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2017 年 32 巻 6 号 p. 793-796

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抄録
〔目的〕低強度の呼気筋トレーニング(EMT)が,随意的咳嗽力の指標である咳嗽時最大呼気流量(CPF)に及ぼす即時効果を検討すること.〔対象と方法〕呼吸器,循環器の既往,喫煙歴のない健常男性21名を対象とした.背臥位にてEMTを実施し,その直後のCPFを測定した.EMTは最大呼気圧の15%の抵抗で,実施回数は10,20,30回の3条件とした.〔結果〕実施回数に関わらず,EMTを実施することで直後のCPFは向上した.10回と比較して20回および30回条件ではより強い疲労感がみられた.〔結語〕最大呼気圧の15%負荷にて10回EMTを行うことで,疲労感が少なく,かつCPFを増強させることが示唆された.
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© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
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