抄録
〔目的〕足関節・重心位置・床反力の関係から内反捻挫リスクが低い着地方向を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は健常成人18人とし,20 cm台上から前方・後方・左方・右方の床反力計上に左片脚着地を行った.三次元動作解析装置と床反力計を用いて①床反力と足関節中心の距離,②床反力と身体重心の距離,③足関節中心に対する足圧中心の位置を算出した.統計処理は一要因の反復測定分散分析を行った.〔結果〕①床反力と足関節中心の距離は後方が最も大きかった.②床反力と身体重心の距離は後方が最も小さかった.③足関節中心に対する足圧中心の位置は後方にて足関節位置に対するCOP位置は,前外側であった.〔結語〕後方は外的足関節内反モーメントが小さく安定していると考えられ,最も捻挫の受傷リスクが低いことが示唆された.