理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
臨床実習における自宅での課題実施時間および主観的難易度が学生の心理的ストレス反応に及ぼす影響について
鈴木 学細木 一成北村 達夫浅田 春美加藤 仁志橋口 優鳥海 亮中 徹
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2018 年 33 巻 1 号 p. 29-32

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抄録
〔目的〕臨床実習中における自宅学習課題が学生の心理的ストレス反応に及ぼす影響について検討することとした.〔対象と方法〕理学療法士2養成校4年生58名に対し,臨床実習中の自宅での学習時間および難易度がSRS18(心理的ストレス反応測定尺度)により判定した心理的ストレス反応への関連を重回帰分析により検討した.〔結果〕「抑うつ・不安」ではデイリーノート作成時間と症例レポート作成難易度に,「不機嫌・怒り」ではデイリーノート作成時間,「無気力」は症例レポート作成難易度とデイリーノート作成時間,総合ストレス反応では症例レポート作成難易度とデイリーノート作成時間に有意差がみられた.〔結語〕デイリーノート作成時間と症例レポート難易度は学生の心理的ストレスを増減させる要因の一つであることが示唆された.
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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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