抄録
〔目的〕片麻痺者の歩数を計測するための最適な活動量計装着位置を検証すること.〔対象と方法〕対象は,脳卒中片麻痺者23例および健常成人20例とした.3軸加速度計内蔵の活動量計を両上下肢および体幹に装着し,活動量計で計測される歩数と実測歩数との誤差率を算出した.〔結果〕片麻痺群は健常群に比べ非麻痺側上肢,体幹,非麻痺側下肢の誤差率が高値を示した.健常群における装着部位間の比較では,上肢の誤差率が体幹,下肢に比べ高値を示した.片麻痺群における装着部位間の比較では,非麻痺側上肢の誤差率が麻痺側上肢,麻痺側下肢,非麻痺側下肢に比べ高値を示した.〔結語〕非麻痺側上肢は誤差率が大きいため装着部位として適さない.麻痺側下肢は,誤差率が低い健常群の下肢と差がなく,誤差を最小限に抑えられる可能性がある.