抄録
〔目的〕急性期病床から地域包括ケア病棟へ転棟した骨折患者で,転棟前のFunctional Independence Measure(以下,FIM)が在宅復帰の可否を予測し得るか検討した.〔対象〕下肢,脊椎骨折にて当院の急性期病棟から地域包括ケア病棟へ転棟,退院した患者79名(自宅群67名,転院群12名).〔方法〕検討因子は診療録より後方視的に調査し,多重ロジスティック回帰分析により,自宅退院の関連因子を抽出,カットオフ値を算出した.〔結果〕自宅退院可否と関連を認めたのは,年齢,急性期期間,転棟前mFIMであった.自宅退院可否を判別する転棟前mFIMのカットオフ値は58.5点であった.〔結語〕地域包括ケア病棟において,転棟前mFIMは自宅退院を予測するには有効な指標となることが示唆された.