理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
バランスボードの随意的な傾斜が下腿筋活動に与える影響
森田 美穂浦辺 幸夫竹内 拓哉前田 慶明
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2018 年 33 巻 3 号 p. 395-400

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抄録

〔目的〕バランスボードを随意的に傾斜させた場合に,難易度と運動方向の違いが下腿筋活動に与える影響を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕健常成人16名を対象とした.難易度の異なる2種類のバランスボード上で片脚立位をとり,静止立位,前後(底背屈)および左右(内外転)方向にバランスボードを傾斜させ,前脛骨筋と長腓骨筋の筋活動を測定した.〔結果〕難易度が高いバランスボードは低いものよりも筋活動量が有意に増大した.背屈,内転方向よりも底屈,外転方向への傾斜で前脛骨筋に対する長腓骨筋の活動割合が有意に増大した.〔結語〕バランスボードを底屈,外転方向へ傾斜させると,過度な足関節内反に拮抗する筋活動パターンを発生できる可能性が示唆された.

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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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