理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
円背姿勢が家庭用体組成計による体組成の測定値に及ぼす影響
檜山 宏太石山 優太小沼 亮太齋藤 彩花殿村 由樹貞清 香織石坂 正大
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2018 年 33 巻 4 号 p. 619-622

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抄録

〔目的〕円背姿勢が家庭用体組成計における体組成成分の測定値に及ぼす影響を明らかにする.〔対象と方法〕健常男性40名とした.家庭用体組成計を用いて同一被験者で通常測定(通常条件),円背指数19.4 ± 2.0の擬似円背装置を用いた円背姿勢で身長入力測定(円背条件),円背姿勢でその姿勢で身長を測定した(円背身長条件)の3条件で身体組成を測定した.〔結果〕通常条件と円背条件では,すべての値において有意差はみられなかった.円背身長条件は他の条件と比較し,全筋肉量,四肢骨格筋量が有意に低値を示し,SMI,体脂肪率は有意に高い値を示した.〔結語〕家庭用体組成計においても,円背による身長低下は体組成成分の測定値を変化させることが明らかになった.

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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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