理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
リハビリテーション分野における論文報告の質
—ランダム化比較試験を対象とした文献調査—
藤本 修平小向 佳奈子杉田 翔小林 資英
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2018 年 33 巻 4 号 p. 669-674

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抄録

〔目的〕リハビリ分野のRCT論文において,研究結果を印象付けるために本来目的とした結果以外を強調するSPINについて検証することとした.〔対象と方法〕対象文献の検索は MEDLINEなどを用いた.本文中に主要アウトカムが明記されておらず,かつ主要アウトカムの結果が統計的に有意差を認めるものは除外した.SPINは,抄録と本文の内容を比較し,主要アウトカムが有意でないものの介入の利益を強調するように記載しているか評価した.〔結果〕SPINであった抄録は32/42件(76.2%)で,本文の結果では20/42件(47.6%)であった.〔結語〕リハビリ分野のRCT論文の内容は,抄録の内容や本文の結果,考察からのみから判断することの危険性が示唆された.

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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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