抄録
〔目的〕一側股関節外転抵抗運動を行い,反対側股関節外転の連合反応が生じた際の脳血流動態の観察を行った.〔対象と方法〕対象は成人男性20名とした.背臥位にて最大筋力の80%の強度で右側股関節外転の等尺性抵抗運動を行った.連合反応の出現の判断として,筋電図で左股関節外転筋の収縮を確認しながら実施した.その際の大脳皮質の運動関連領域の脳血流動態を近赤外分光法装置にて測定した.〔結果〕左右の運動前野,左側の一次運動野において,安静時に比べて課題時の表面脳血流動態の有意な増加が認められた.〔結語〕連合反応という無意識下での筋収縮においても,支配側(反対側)の運動前野の脳活動が関与する可能性が示唆された.