2018 年 33 巻 6 号 p. 863-867
〔目的〕歩行速度や前足部の部位の違いによって,足指骨や中足骨の床を押す力ベクトルの違いを示すことを目的とした.〔対象と方法〕健常男性8名を対象とした.歩行速度は3条件(自然歩行,速い歩行,遅い歩行)とした.右末節骨底(母指,中指,小指)と中足骨頭(第1,第5)の床押力ベクトルを計測した.〔結果〕速度によらず足底の外側から内側の順にピークを迎えた.中足骨頭と母指末節骨底は各々右後方と右前方へ押した.速い歩行時に内側への荷重が増加した.〔結語〕立脚後期から前遊脚期において,主に母指基節骨底や中足骨頭の床押力ベクトルが強くなり,速度を変えても母指基節骨底や中足骨頭が床を押す力が強いことが示唆された.