2019 年 34 巻 2 号 p. 173-176
〔目的〕Incremental Shuttle Walking Test(ISWT)の予測式による運動処方と実際の運動負荷量は同等かを検証した.〔対象と方法〕若年健常人28名を対象にISWTを実施し,ISWTの酸素摂取量(VO2)予測式を用いて70%VO2を算出した.求めた70%VO2の運動強度にて定常運動負荷試験をISWTコース,円形コース,トッレドミルを用いて実施した.〔結果〕定常運動負荷試験におけるVO2は,ISWT時の最高酸素摂取量を100%とした場合,ISWTコースが約80%,円形コースとトレッドミルは約70%の運動負荷量となった.〔結語〕ISWTの歩行距離から予測式を用いて70%の運動強度にて運動処方を行う場合,急な折り返しがないコースでの実施が好ましいことが示唆された.