2020 年 35 巻 3 号 p. 387-395
〔目的〕虚弱高齢者を対象にモトタイルによる二重課題運動を12週間(2回/週)指導し,機能的体力と認知能力への効果を調べた.〔対象と方法〕デイショートサービス利用者36人(平均年齢74.6歳)とした.ミニメンタルステート検査(MMSE)の結果で2群(1群(n=27):27点以上;2群(n=9):27点未満)に分けて,効果を検討した.モトタイルを用いてステップ運動と認知への課題を用いた.〔結果〕アップアンドゴー,ステッピング,5回椅子起居時間,趾指把持力,Flanker(不一致ミス)とStroop(ミス)の課題に経時効果が認められた.しかし,両群の変化率または量に違いがなかった.〔結語〕二重課題運動において運動効果が両群で認められ,その有効性が示唆された.