2021 年 36 巻 1 号 p. 79-84
〔目的〕回復期リハ病棟に入院していた脳血管障害と大腿骨近位部骨折患者を対象に排泄動作プロセスごとに自立と非自立を調べ類型化し,類型化された集団の退院時の排泄動作の帰結を明らかにすること.〔対象と方法〕回復期リハ病棟の脳血管障害63名と大腿骨近位部骨折患者47名を対象に入院時の排泄動作プロセスの自立の可否を調査し,クラスター分析を用いて障害像を類型化し自立予後について検討した.〔結果〕両疾患ともに類似した3つの集団に類型化されたが,最終的な排泄動作の帰結は異なる結果を示した.〔結語〕入院時に排泄動作プロセスの側面から対象者をグループ化することで予後判断としての早期介入指針となりうることが示唆された.