2021 年 36 巻 4 号 p. 511-514
〔目的〕頭頸部の運動による脊柱アライメントの変化について基礎的な知見を得ることとした.〔対象と方法〕若年男性28名と高齢男性24名を対象とした.測定肢位は端座位とした.頭頸部の運動は中間位・屈曲位・伸展位とし,スパイナルマウスを用いて脊柱アライメント(胸椎後弯角度・腰椎前弯角度・仙骨前傾角度)を測定して3条件間で比較した.〔結果〕胸椎後弯角度では若年男性・高齢男性ともに3条件間で有意な差を認めた.一方,腰椎前弯角度と仙骨前傾角度では若年男性・高齢男性ともに3条件間で有意な差を認めなかった.〔結語〕頭頸部の運動は,下行性に胸椎のアライメントまで変化させるが,腰椎・仙骨のアライメントまでは変化させないことが示唆された.