2022 年 37 巻 1 号 p. 71-75
〔目的〕上肢・上肢帯アライメントが頸部の筋硬度および可動域に及ぼす影響について検討した.〔対象と方法〕健常な成人男性20名とした.測定肢位は座位姿勢とし,上肢・上肢帯アライメントは3条件(両上肢下垂・両上肢免荷・左上肢免荷)とした.測定機器は生体組織硬度計と超音波方式三次元動作解析システムを用いて,頸部の筋硬度と可動域を測定した.〔結果〕頸部の筋硬度は,両上肢免荷で左右僧帽筋,左上肢免荷で左僧帽筋が有意に低下した.頸部の可動域は,両上肢免荷の条件で伸展・回旋・側屈,左上肢免荷で左回旋・右側屈が有意に増加した.〔結語〕上肢・上肢帯アライメントは頸部の筋硬度および可動域に影響を及ぼすことが示唆された.