2022 年 37 巻 1 号 p. 77-86
〔目的〕本研究は片足立位(I),前方への片足踏み込み(II),台からの片足踏み込み(III)の急性期と安定期の重心動揺を比較し,足部アライメント指標(FA)との関係を検討することを目的とした.〔対象と方法〕対象は大学野球選手64名とした.FAは内側縦アーチ高率,第1・第5趾側角,開張角,足幅/足長比とし,重心動揺指標は足圧中心(COP)軌跡速度,重心動揺面積とした.〔結果〕急性期のCOP軌跡速度は条件I,II,III間に有意な差が認められたが,安定期はIIとIIIとの間に有意差を認めなかった.IIIではFAとCOP軌跡速度との間に有意な相関関係を認めなかった.〔結語〕急性期の重心動揺は身体重心方向と衝撃力が影響し,安定期は足部接地前の準備動作が影響した可能性がある.IIIは足部より上位関節が重心動揺と関係した可能性が推察された.