2022 年 37 巻 4 号 p. 413-418
〔目的〕小学生の胸椎過度後弯の割合とその特徴を明らかにした.〔対象と方法〕小学生83名において,スパイナルマウスを用いて立位での胸椎後弯,腰椎前弯,仙骨傾斜の各角度を測定した.胸椎後弯角40°を基準として,これより大きい過度後弯群と小さい正常後弯群に分け,比較検討した.〔結果〕小学生の約30%に胸椎の過度後弯がみられた.過度後弯群は,正常後弯群に対し,胸椎後弯角(上位胸椎,下位胸椎),腰椎前弯角において有意に大きな弯曲を示し,過度後弯群では上位胸椎が下位胸椎に比べ有意に弯曲度が大きかった.また,両群ともに腰椎前弯角と仙骨傾斜角に強い負の相関関係を認めた.〔結語〕胸椎の過度後弯を呈する小学生の割合は約30%であり,その特徴として上位胸椎の弯曲が大きい可能性が示唆された.