2023 年 38 巻 6 号 p. 438-443
〔目的〕介護支援専門員が歩行補助具を選定する際のプロセスの現状を,インタビューから分析し明らかにすること.〔対象と方法〕A市に登録のある居宅介護支援事業所に在籍する介護支援専門員5名を対象とし,半構造化面接によるフォーカスグループインタビューを行い,その内容を質的に分析した.〔結果〕「杖必要性の判断基準」,「杖選定時のチェックポイント」,「杖導入後のフォローアップ」,「杖選定から杖使用における不安点」の4つの概念が抽出された.〔結語〕介護支援専門員は,多職種からの情報を基に,対象者の歩行観察や,対象者の希望や環境を加味しながら歩行補助杖を選定しているが,選定からフォローアップ全般にわたり,リハビリ専門職の介入の必要性が示唆された.