2024 年 39 巻 1 号 p. 25-29
〔目的〕斜面板上立位保持トレーニング(SST)を実施することで,障害物跨ぎ越え時の足クリアランスを増加させることが可能か検証した.〔対象と方法〕若年健常者10名を対象とし,SSTを1分間実施した条件と,平地立位練習条件を比較した.跨ぎ越え動作時の足クリアランスとステップ長を測定し,足クリアランスからは標準偏差(SD)を算出した.立位トレーニング課題前後に,前後・左右方向の足圧中心(COP)変位も計測した.〔結果〕SST条件で足クリアランスが増加し,SDが減少した.ステップ長の増加もみられ,COPは前方へと変位した.〔結語〕SSTは足クリアランスを増加させ,転倒を予防するツールとなり得る可能性がある.