理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
同居家族がいる脳卒中患者が入院した場合の退院先の判別要因
村田 祥子秋月 千典小林 修二
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 39 巻 1 号 p. 30-37

詳細
抄録

〔目的〕同居家族がいる脳卒中患者が入院した場合,その退院先を判別する要因を特定すること.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院中の同居家族がいる脳卒中患者50例とその家族を対象とした.退院先を自宅と自宅以外との2群に分類し,比較検討した.ロジスティック回帰分析で退院先を判別する要因を特定し,受信者動作特性曲線から自宅退院するための機能的自立度評価法(FIM)のカットオフ値を算出した.〔結果〕退院先の判別要因は,入院時のFIM総合計得点であった.カットオフ値は45点であった.〔結語〕回復期リハビリテーション病棟に入院時のFIM総合計得点で退院先を予測した支援の可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2024 by the Society of Physical Therapy Science

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top