2024 年 39 巻 1 号 p. 38-42
〔目的〕股関節内転運動(内転運動)時の股関節屈曲角度の設定が,腹横筋の筋厚変化に与える影響を検討した.〔対象と方法〕健常男性20名を対象とし,背臥位で内転運動を実施した.運動は運動強度(安静,低強度,中強度)と股関節屈曲角度(0°,45°,90°)を組み合わせた9条件とし,超音波診断装置を用いて腹横筋,内腹斜筋,外腹斜筋の筋厚を測定した.〔結果〕内転運動時の腹横筋筋厚は,安静の90°よりも中強度の90°の時に有意な増大を認めた.低強度の条件間では90°が45°よりも有意に高値を示し,中強度では90°が0°,45°よりも有意に高い値を示した.〔結語〕内転運動時の腹横筋の筋厚は,股関節屈曲角度によって変化する.