2024 年 39 巻 1 号 p. 6-11
〔目的〕慣性センサを用いた片脚連続ホッピング(OLCH)時の筋反応指数(RSI)測定の妥当性と信頼性を検証すること.〔対象と方法〕対象は健常成人7名とした.フォースプレートと慣性センサを同期し,OLCH時のRSIを解析した.フォースプレートで測定したRSI(RSI-fp)をゴールドスタンダードとして,慣性センサで得られたRSI(RSI-IMU)を独自の3つの基準を用いて解析した.〔結果〕自由落下の重力加速度(0G)を基準としたRSI-0Gは,RSI-fpと有意な正の相関を認めたが,系統誤差が認められた.RSI-0GのICC(1,1)は0.97であり,系統誤差を含んでいなかった.〔結語〕RSI-0Gは高い信頼性はあったが妥当性はなかったため,慣性センサ独自のRSI値として用いる必要がある.