2024 年 39 巻 4 号 p. 184-188
〔目的〕回復期リハビリテーション病棟(回復期病棟)にて,入棟時認知項目機能的自立度評価(FIM)点数がFIM運動項目のFIM利得に及ぼす影響を調査した.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション患者197名を,FIM認知項目24点以下と25以上の2群に分け,FIM運動項目のFIM利得について群間比較を実施した.〔結果〕各群間にて有意差が認められた項目は清拭,上衣更衣,下衣更衣,移動,階段昇降であった.〔結語〕入棟時FIM認知項目が24点以下であると,セルフケア・移動の項目でFIM利得が得られにくく,入院早期から病棟内での更衣促しや移動機会獲得を積極的に図るとともに,衣服管理や移動補助具の選定等周辺環境の整備が重要であると考えられた.