2025 年 40 巻 3 号 p. 120-124
〔目的〕腰部脊柱管狭窄(LSS)患者の身体機能と腹筋群との関係について,超音波診断装置を用いて調査・検討した.〔対象と方法〕対象はLSSと診断され手術を行う予定患者19名とした.体幹・下肢の左右を患側と健側に分類した.身体機能の評価は,チューリッヒ跛行質問票(ZCQ)を実施し,腹筋群は筋厚・筋輝度を測定し,患側と健側の左右差を算出した.〔結果〕ZCQは,身体機能12.2 ± 3.4点であった.身体機能と各筋の筋厚および筋輝度の左右差におけるPearsonの積率相関係数では,内腹斜筋の筋輝度の左右差に有意な相関関係を認めた.〔結語〕LSSの身体機能の改善を目的とした運動療法では,内腹斜筋の筋輝度の左右差に着目する必要があると示唆された.