2025 年 40 巻 5 号 p. 201-207
〔目的〕脳卒中患者を対象とした日本語版Trunk Impairment Scale(TIS-J)における事前オリエンテーションの有無が信頼性に及ぼす影響を検証すること.〔対象と方法〕評価者AとBにはTIS-Jの採点方法に関する事前オリエンテーションを実施せず,評価者CとDには事前オリエンテーションを実施し,検者間信頼性を検証した.〔結果〕対象は脳卒中患者10名(下肢Brunnstrom StageはⅡが5名,その他が1名ずつ)であった.Intraclass Correlation Coefficientsは評価者A–B間は0.81,評価者C–D間は0.98であった.〔結語〕TIS-Jは脳卒中患者における体幹機能評価尺度として良好な信頼性を示し,検者間の事前オリエンテーションを実施することで,より高い信頼性を保つ可能性を示唆した.