2026 年 41 巻 1 号 p. 1-5
〔目的〕介護予防の観点から外出の重要性が報告されているが,環境要因により外出が阻害されることもある.そこで,居住地の標高が外出頻度や身体機能に及ぼす影響について検討した.〔対象と方法〕高齢者サロンに参加した84名を対象に,身体機能評価(握力,片脚立位,Timed Up and Goテスト(TUG),5回立ち上がりテスト),アンケート(居住地の標高,外出頻度,外出目的,外出手段)を実施した.〔結果〕多変量解析の結果,TUGに年齢が影響していたが,居住地の標高は外出頻度,身体機能に影響していなかった.〔考察〕年齢は歩行能力に影響することが報告されており,本研究でも同様の結果が得られた.加齢に伴い外出頻度は減少する傾向にあるため,身体機能維持には積極的な外出を促すことが重要だと考えられる.