抄録
3種類(50W,100W,150W)の負荷強度で下肢自転車エルゴメータによる6分間の一段階運動負荷試験を行い,筋電図積分値(IEMG)と周波数パワースペクトル中央値(MdPF)の変化から外側広筋の筋疲労と運動負荷強度との関係を健常男性8名で検討した。IEMGとMdPFは,50Wおよび100W負荷強度では1~6分の間では変化が見られなかった。しかし,150Wでは初めの3分間は8例とも変化がないが,4分目でIEMGの上昇とMdPFの低周波帯域への移行が5例で見られた。100Wから150W間の負荷強度で外側広筋の疲労が生じていることが示唆された。