1998 年 13 巻 2 号 p. 99-102
NIDDM患者14名を,血清インスリン濃度より高インスリン群と低インスリン群とに分け,自転車エルゴメーターを使ったATにおける負荷値の50%の強度で30分間運動負荷を実施した。その運動前後に採血を行い,血糖値,血清インスリン濃度について測定した。血糖変動値について,高インスリン群は低インスリン群と比較し有意な血糖降下を認めた。すなわち,50%AT強度運動による血糖降下作用は,インスリンレベルに依存していることが示唆された。50%AT強度運動は,NIDDM患者の中でもインスリンレベルが高い状態において,急性血糖降下作用を期待できることが推測された。