抄録
谷津干潟における水生植物ヨシ(Phragmites australis)の葉,茎,地下茎および穂の各器官における窒素とリンの蓄積量を2013年6月~2014年1月の間,月に1回測定した。全長,茎と地下茎の周囲長,バイオマスの増加から,ヨシは10月まで生長したことが示された。11月以降,ヨシは枯死し始め,バイオマスの減少がみられた。葉および茎の窒素とリンの蓄積量は,8月~10月で高かった。地下茎(地表から約10 cm)における窒素とリンの蓄積量は,観測期間を通して葉および茎と比べると非常に低かった。地上部である葉,茎および穂の窒素とリン蓄積量の合計は,本研究で採取したヨシ体全体の90%以上であった。