日本臨床外科医学会雑誌
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外科手術後の疼痛に対するKetoprofenの薬効検定
第三相臨床試験,特定疾患に対する効果,安全性の検討
浅石 和昭山本 直也早坂 滉
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1978 年 39 巻 5 号 p. 725-730

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抄録
Messerらによって開発された抗炎症剤Ketoprofenについて乳腺,甲状腺疾患の術後疼痛に対する効果と安全性を第三相の臨床試験として検討した.ヒトにおいては慢性関節リウマチに薬効を認めると報告されているが,外科的手術後の疼痛に対する効果はすでに我々が報告している.
今回は注射薬としての速効的な効果,副作用を25例の乳腺疾患,甲状腺疾患の術後の疼痛を中心に観察した. Ketoprofen 50mgを臀筋内に投与し経時的に鎮痛効果,副作用としての消化器症状,皮疹等の皮膚変化,血圧変化を注意深く観察し次の結果をえた.鎮痛効果は注射後1~2時間にて最大の効果を呈する.累積改善率でみると第1回目の投与群では25例中13例50%が著明改善をしめし,中等度改善を含めると25例中18例が有効であり,軽度改善を含めると25例中22例88%が有効であった.第2回投与ではさらに有効率が高まり著明改善は7例中6例86%であり,軽度改善を含めると全例が有効であった.副作用は特に認めなかった.一方鎮静効果は投与前と投与後の各時間において,有意の差を認めなかった.
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