日本臨床外科医学会雑誌
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直腸の孤立性潰瘍症候群7例の検討
渋谷 均古家 隆司西田 陸夫藤沢 泰憲秦 史壮中島 康雄
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1988 年 49 巻 2 号 p. 337-343

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抄録
直腸の孤立性潰瘍症候群は隆起性病変や潰瘍性病変など多彩な病像を呈する疾患であるが本邦では認識がうすく報告例が少ない.
今回当科で過去3年間に7例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
年齢は若年層にやや多く,男女比は5:2であった.病変は前壁から前側壁にみられることが多く,また病変は全例肛門縁より3cm~8cm以内に存在した.本症は特有の臨床症状を呈することが知られている.全例に排便時“いきみ”の習慣があり,また便がすっきりでないいわゆる残便感を訴える症例が多く,また血便,粘液の排出,便通異常を訴える症例が多くみられた.
組織学的には過形成性腺管,表面のびらん,ポリープの間質にfibromuscular obliterationが見られることが特徴的である.治療としては内科的治療が主であるが,症状の強い病変に対しては外科的治療も必要になる.
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