日本臨床外科医学会雑誌
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術前診断が可能であった食道平滑筋肉腫の2切除例
末吉 晋山名 秀明島 一郎坂本 和義入江 均力武 浩藤田 博正掛川 暉夫
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2405-2411

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抄録
食道原発の平滑筋肉腫は稀な疾患であり,しかも粘膜下腫瘍であるため術前に確定診断される頻度はきわめて低い.今回われわれは術前検査にて平滑筋肉腫の確定診断を下し,根治切除術を施行した2例を経験したので報告する.
症例1は81歳女性で,食道造影にてEiに長径6cmの腫瘤型腫瘍を認め,内視鏡下生検の結果平滑筋肉腫と診断された.手術は左開胸開腹下部食道噴門切除,胸腔内食道胃吻合術を施行した.腫瘍の大きさは3.5×6.0cmで,分葉隆起型を呈し,病理組織学的検査で平滑筋肉腫と診断され,左噴門リンパ節に転移を認めた.
症例2は61歳男性で,食道造影にてEiCに長径8cmの腫瘤潰瘍型の腫瘍を認め,内視鏡でも潰瘍を伴った隆起性病変で,生検の結果平滑筋肉腫と診断された.手術は左開胸開腹下部食道噴門切除,食道胃空腸間置術を施行した.腫瘍の大きさ4.5×6.0×4.0cmで,病理組織学的検査にて平滑筋肉腫と診断された.
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