日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
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結腸全摘術27年後に直腸癌を併発した潰瘍性大腸炎の1例
勝又 健次木村 幸三郎小柳 泰久Tatsuyo AOKI谷 千秋中島 厚加藤 孝一郎永楽 仁大野 正臣久保内 健生斉藤 準堀向 文憲海老原 善郎
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1992 年 53 巻 11 号 p. 2720-2724

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抄録
症例は49歳の女性. 22歳時に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され,結腸全摘,回腸直腸吻合術を行い外来において経過観察をしていた.今回血便を主訴に来院し,大腸内視鏡検査で肛門管から下部直腸に隆起性病変を認め,生検で高分化型腺癌と診断された.結腸全摘後の残存直腸癌と診断し,腹会陰式直腸切断術,小腸瘻造設術を施行した.潰瘍性大腸炎は発癌のHigh risk groupとされており,特に回腸直腸吻合術後の残存直腸に発生する癌が欧米では問題となっているが本邦でも自験例を含め3例目で,今後同手術を施行された症例のsurveillanceが必要と示唆された.
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