日本臨床外科医学会雑誌
Online ISSN : 2189-2075
Print ISSN : 0386-9776
ISSN-L : 0386-9776
肝右葉低形成の1例
戸田 宏一宗田 滋夫吉川 幸伸籾山 卓哉倉谷 徹山邊 和生
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 53 巻 11 号 p. 2748-2752

詳細
抄録
今回われわれは極めて稀な肝右葉低形成の1例を経験したので報告する.症例は65歳の男性で,発熱,黄疸,腹痛を主訴に入院.腹部超音波検査, ERCPにて総胆管結石症と診断され,またCTにて肝右葉低形成が疑われた.以上の診断にて総胆管載石術,総胆管T-tubeドレナージ術施行した.肝右葉低形成は肝右葉萎縮と鑑別を要するが,本症例では手術所見,肝組織所見,術中T-tube造影所見,術後血管造影所見より肝右葉低形成と診断された.現在術後6カ月になるが術後経過良好である.肝右葉低形成は現在までに11例報告されているが,いずれも胆嚢の位置異常を合併していた.本症例においても胆嚢はやや高位にあり同様の先天異常が示唆させられた.
著者関連情報
© 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top