日本臨床外科医学会雑誌
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甲状腺分化癌の骨転移に関する臨床的検討
呉 吉煥杉野 公則岩崎 博幸富山 泉吉川 貴己松本 昭彦伊藤 國彦
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1992 年 53 巻 2 号 p. 287-291

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抄録
甲状腺分化癌の骨転移31例に対して,その臨床的検討を行った.その結果, 1) 骨転移診断時の年齢は40歳~82歳(平均57.6)と高齢者に多く認められた. 2) 骨転移診断までの期間は10年以内がほとんどで,特に5年以内が重要である. 3) 転移部位では60%が脊椎に関連し,孤立性骨転移15例であった. 4) 転移部位を組織別に比較すると,乳頭癌では,胸椎,頸椎,胸骨に多く,濾胞癌では全身骨に拡がる傾向であった. 5) 骨転移例の臨床症状および死因として,脊椎転移が関与していた.
以上の結果より,甲状腺分化癌の骨転移例では脊椎転移が最も重要な転移部位であることが分かった.
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