日本臨床外科医学会雑誌
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食道・胃静脈瘤に対するHassab手術変法の検討 -特に内視鏡的硬化療法との併用について-
上田 和光梅北 信孝松峯 敬夫
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1992 年 53 巻 2 号 p. 304-308

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抄録
食道・胃静脈瘤に対し, Hassab手術変法(下部食道・胃上部血行遮断,脾摘,幽門形成術)を施行し,術後硬化療法を追加するcombination therapyを検討した.
1985年~1989年の5年間に食道・胃静脈瘤に対し, Hassab変法を施行したのは16例であり,原疾患は肝硬変症が14例,特発性門脈圧亢進症は2例であった. 11例に吐血歴を認め,緊急手術を3例,待期手術を8例,予防手術を5例に施行した. Hassab変法のみで食道静脈瘤の45.5%が軽快・消失させえた.胃静脈瘤は全例が手術のみで消失した.手術死亡は緊急手術の1例であり,静脈瘤の遠隔再出血はなかった.
食道・胃静脈瘤に対してHassab変法の併施により,硬化療法が容易になり,また胃静脈瘤の対処も可能であった.
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