日本臨床外科医学会雑誌
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偽性動脈瘤と鑑別診断が困難であったchronic perigraft seromaの1例
黒住 和史平中 俊行野村 文一森 匡田中 智之
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1992 年 53 巻 5 号 p. 1228-1230

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抄録
術後慢性期にPolytetrafluoroethylene(以下PTFEと略す)人工血管周囲にperigraftseromaを形成した症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は55歳,男性.閉塞性動脈硬化症による下肢血行障害に対し,左腋窩動脈-両側大腿動脈バイパス術を, knitted Dacron人工血管及びPTFE人工血管を用いて行った.術後3カ月時に人工血管・人工血管吻合部に硬い腫瘤形成を認めた.偽性動脈瘤を疑った為,腫瘤をPTFE人工血管と共に切除し, Knitted Dacron人工血管で置換した.術中所見及び組織学的所見より,腫瘤は薄い皮膜と,ゼリー状の内容を有する perigraft seromaであることが明らかとなった.
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